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「申し込み」「申込み」「申込」の違いは?正しい使い分けを解説

「もうしこみ」という言葉は、書き方によって「申し込み」「申込み」「申込」と複数の表記があります。

普段の生活やビジネス文書で目にする機会が多い言葉ですが、どの書き方が正しいのか迷う人も多いでしょう。

ここでは、それぞれの意味や使い分け、公用文での正しい表記ルールについて分かりやすく説明します。

目次

「申し込み」「申込み」「申込」の基本的な意味

意味

「もうしこみ」とは、ある事柄に対して希望・意思を伝える行為を意味します。

たとえば「大会への申し込み」「結婚の申し込み」などが代表的な使い方です。

辞書では「申し込むこと」や「契約を成立させようとする意思表示」といった定義が掲載されています。

多くの国語辞典では、表記として「申し込み」が基本とされています。

どの表記も誤りではない

一方で「申込み」「申込」も補足的に紹介されており、意味自体に大きな違いはありません。

つまり、どの表記を使っても誤りではありませんが、使う場面や文書の種類によって推奨される書き方が異なります。

なぜ複数の書き方があるのか?

この違いは、「送り仮名」の付け方に関する国の基準によるものです。
内閣法制局が定める「送り仮名の付け方(内閣告示)」では、複合語の扱いについて次のように定められています。

原則:「申し込み」と書く。
ただし、読み間違えるおそれがない場合には「申込み」や「申込」と省略してもよい。

つまり「申し込み」が基本形であり、文字数を省きたい場合や文脈上問題がない場合には「申込み」「申込」も許容されているということです。

たとえば「申込書」などは日常的に使われており、漢字だけで書いても意味が明確に伝わるため、省略形として定着しています。

公用文での使い分け

「申込み」が通例

「公用文」とは、国や自治体などの公的機関が発行する文書や法令を指します。

これらの文章では、送り仮名の統一が厳密に求められています。

内閣訓令によると、原則として「申込み」を用いるとされています。

例:申込み、申合せ、申立て、申出 など

ただし、特定の文書や慣用表現として定着している場合は「申込」と表記されます。

たとえば「申込書」「申込者」「申込先」などの語は、契約書や案内文などでもよく使われる定型語として、送り仮名を省いた形が一般的です。

「申し込み」が使われない理由

公用文では、文章を簡潔にまとめる目的で、できる限り送り仮名を省く傾向があります。

そのため、「申し込み」よりも短い「申込み」または「申込」が用いられやすくなっているのです。

これによって文書全体の統一感を保ち、可読性を高める意図があります。

公用文以外での使い方

公文書以外の一般文書(私文書)では、厳密なルールに縛られる必要はありません。
しかし、ビジネスの現場などでは慣例的に次のような使い分けがされています。

表記 使用例 評価
申し込み 申し込みを行いました。 ◎(最も一般的)
申込み 申込みをしました。 〇(問題なし)
申込 申込をしました。 △(形式的・硬い印象)

また、名詞として使う場合は「申込書」「申込者」などの形が定着しており、「申し込み書」や「申込み書」はあまり見られません。

手紙やブログなどのカジュアルな文体ではどの表記でも構いませんが、統一感を意識して一貫した書き方にすることが望ましいです。

まとめ:迷ったら「申し込み」を選ぼう

「申し込み」「申込み」「申込」は、いずれも正しい表記ですが、使う場面によって推奨される形が異なります。
日常的な文章やビジネス文書では「申し込み」が自然で、最も無難です。
一方で、公用文や定型語として使われる場合には「申込」「申込み」が用いられる傾向にあります。
迷ったときは、辞書の基本形である「申し込み」を選ぶと安心でしょう。

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