英語の序数(順番を表す数字)を書くとき、「1th」「2th」「3th」と書いてしまった経験はありませんか?
正しい形は「1st」「2nd」「3rd」ですが、なぜこれだけ特別な表記になるのか不思議に思う方も多いでしょう。
この記事では、その理由やルール、覚え方までをわかりやすく解説します。
この記事を読むと、次のポイントが理解できます。
- なぜ「1st」「2nd」「3rd」だけが例外なのか
- 「1th」「2th」「3th」が間違いとされる理由
- 英語の序数の正しいルールと覚え方
- 子どもにも説明できる語呂合わせの工夫
- 「基数」と「序数」の使い分け
「1st」「2nd」「3rd」は序数!順番を表す英語表現
序数とは
「序数(ordinal number)」とは、「何番目」「第~」という順序を表す言葉のことです。
例えば、「1番目」は「first」、「2番目」は「second」、「3番目」は「third」となります。
これらは単なる数字(1, 2, 3)とは異なり、物事の順番を示す際に使われます。
また、この3つの語はそれぞれ特別な語源を持ち、長い歴史の中で独自の形として定着しました。
「first」「second」「third」の語源
- first:古英語の「fyrst(最初の)」が由来。
- second:ラテン語「secundus(続くもの)」が起源。
- third:中世英語「thrid」から派生した語。
このように、「first」「second」「third」は単なる数字の派生形ではなく、もともと別の単語として存在していたため、他の序数とは異なる特別な扱いを受けています。
「1th」「2th」「3th」が間違いな理由
英語の序数では「4th」「5th」のように「th」をつけるのが一般的ですが、「1」「2」「3」だけは例外です。
そのため「1th」「2th」「3th」と書くのは誤りになります。
間違いの理由
なぜ「1th」「2th」「3th」が間違いなのかというと、1~3の序数が歴史的に独立した単語として存在していたため、通常のルールが当てはまらないからです。
「th」は4番目以降に使われる語尾であり、1~3にだけ「st」「nd」「rd」が使われると覚えておきましょう。
間違いやすい例
- × 「1th day」 → ○ 「1st day(first day)」
- × 「2th floor」 → ○ 「2nd floor(second floor)」
- × 「3th prize」 → ○ 「3rd prize(third prize)」
「1th」などの誤表記はネイティブにとって不自然に見えるため、注意が必要です。
「th」は何にでも使える?勘違いしやすいポイント
「thをつければいい」と考えがちですが、これは一部しか当てはまりません。
「4th」「5th」「6th」などでは「th」を使いますが、「1」「2」「3」の場合はそれぞれ「st」「nd」「rd」を使うのが正しいルールです。
ただし、「11」「12」「13」は特例で、末尾が1・2・3でも「th」をつけます。
そのため「11th」「12th」「13th」が正しい形となります。
序数の基本ルールと例外を分かりやすく解説
数字 | 語尾 | 例 |
---|---|---|
1 | st | 1st(first) |
2 | nd | 2nd(second) |
3 | rd | 3rd(third) |
4以降 | th | 4th, 5th, 6th… |
11〜13 | th | 11th, 12th, 13th |
つまり、「末尾の数字」だけで判断するのではなく、「11~13」のときだけ特例があることを覚えておくことが大切です。
基数と序数の違いを整理しよう
英語には「基数(cardinal)」と「序数(ordinal)」という2つの数字表現があります。
この違いを理解することで、文法的にも自然な英語が書けるようになります。
基数(cardinal)
数量そのものを表す数字のことです。
- I have three cats.(猫を3匹飼っています)
序数(ordinal)
順番や順位を表すときに使う数字です。
- She is the second child.(彼女は2番目の子どもです)
質問で考えると、
基数は「How many?(いくつ?)」、
序数は「Which one?(どれ番目?)」
と覚えると区別しやすくなります。
文中での使い方と注意点
序数を文の中で使う場合、「the」を一緒に使うのが一般的です。
また、日付や順位の表現にも頻繁に使われます。
- Today is the first of May.(今日は5月1日です)
- He finished in third place.(彼は3位でゴールしました)
このとき、「1th」「2th」などは誤用なので注意が必要です。
必ず「1st」「2nd」「3rd」と正しい形式で書きましょう。