SNSを見ていて、こんなフレーズに出会ったことはありませんか?
「あのニュース見た?マジでよもまつ…」
「○○って発言した人いるらしい。よもまつすぎる」
「○○で炎上?もうよもまつ」
どこかゆるい響きなのに、何かを嘆いているような雰囲気。
でも、「よもまつ」ってどういう意味?そもそもどこから来たの?
本記事では、ネットスラング「よもまつ」の意味や使い方、元ネタ、そしてその背景にある“今どきの絶望感”について、分かりやすく解説します。
「よもまつ」の意味とは?ネット発の“脱力系絶望”
「よもまつ」とは、古語の「世も末(よもすえ)だ」の崩し表現です。
意味
「この世はもう終わりだ」
「世の中どうかしてる…」
「ありえない」「ひどすぎる」
ただし、「ガチの怒り」や「本気の悲しみ」ではなく、
“脱力系の絶望”であることがポイントです。
「はぁ…またか…」「どうせこんなもんでしょ…」というような
あきらめ半分・ネタ半分の感覚が含まれています。
元ネタ・語源:古語の崩し+ネット文化の遊び心
「よもまつ」の元になっているのは、もともと日本語の表現である
「世も末だ」=この世は終わっている・ひどい状態だ
これがインターネット上で
- 「世も末」→「よもすえ」
- さらに崩して「よもまつ」
というふうに変化していったと考えられます。
誕生した背景は?
2000年代後半〜2010年代前半、2ちゃんねるやニコニコ動画などのネット文化では、
言葉を崩してネタ化する風潮がありました。
その流れで、「世も末」もネタ化され、SNSで広がっていったと考えられます。
使い方と使用例:どんな場面で使うの?
基本的には、「信じられないことを見聞きしたとき」に使われます。
使用例:
- 電車で大声で電話してるおじさんいた…よもまつ
- 〇〇の事件、読んでて涙出た。よもまつ
- 政治家のこの発言、ほんとよもまつだな
- 高校生が先生に対してあの態度…よもまつ
注意点:
軽い皮肉・自虐ネタとして使うのが基本ですが、
シリアスな場面では不謹慎になる可能性もあるので注意しましょう。
なぜ流行った?「よもまつ」が支持される理由
特徴1:本気で怒るより「ネタ化」して流す
あまりにも“終わってる話”が多すぎる現代。
怒るよりも「呆れて笑う」スタンスが広がり、
絶望をネタとして処理する文化が支持されてきました。
特徴2:「わかるw」と共感しやすい軽さ
よもまつは、強く批判せずに済み、共感も得られやすく、
ライトな表現としてSNSでも扱いやすい言葉です。
類義語・関連語:似たニュアンスのネットスラング
「よもまつ」と同様に、現代の“虚無感”や“あきらめ”を含むネットスラングをいくつか紹介します。
言葉 | 意味・ニュアンス |
---|---|
オワコン | 終わったコンテンツ、もう価値がない |
草も生えない | 呆れて笑えない(草=笑) |
つらみ | つらさ+共感の軽い表現 |
無理ゲー | ゲームにならないほど無理な状況 |
は?しんど | 驚き・呆れ・苦しさを1語で表現 |
まとめ:『よもまつ』は、現代の“諦めの文化”を映す言葉
- 「よもまつ」は「世も末だ」の崩しで、皮肉や絶望を軽く表すネットスラング
- 本気の怒りではなく、笑いや共感を含んだ“ネタ絶望”
- SNS時代の共感とネタ性が支持された理由
最近、あなたが「よもまつ…」と思った出来事はありますか?
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また、「他のネットスラングも知りたい!」という方は、ぜひ今後の記事もご覧ください。