朝食の定番として親しまれているウインナーですが、「ソーセージとの違いは？」と聞かれると、はっきりと答えられない方も多いかもしれません。
そこで今回は、ウインナーやソーセージの違いについて詳しくご紹介します。
目次
「ウインナー」と「ソーセージ」の違いとは？
ソーセージは総称、ウインナーはその一種
そもそも「ソーセージ」とは、ひき肉に調味料や香辛料を加えて腸詰めにし、加熱加工した食品の総称です。
「ウインナー」はその一種であり、正式名称は「ウインナーソーセージ」といいます。
農林水産省のJAS規格では、使用される腸の種類と製品の太さによって名称が区分されています。
具体的には以下のとおりです。
- ウインナー： 羊の腸を使用し、太さが20mm未満
- フランクフルト： 豚の腸を使用し、太さが20mm以上36mm未満
つまり、ウインナーとソーセージは対立する概念ではなく、「ウインナー＝ソーセージの一種」という関係なのです。
ウインナーとフランクフルトの栄養の違いは？
見た目や太さが異なるウインナーとフランクフルトですが、栄養面ではほとんど差がないといいます。
文部科学省の食品成分データベースによると、それぞれの100gあたりの栄養成分は以下の通りです。
- ウインナー： 321kcal、脂質28.5g
- フランクフルト： 298kcal、脂質24.7g
脂質にわずかな違いはあるものの、バター小さじ1杯程度の差であり、栄養学的にはほぼ同等といえるでしょう。
チョリソーや魚肉ソーセージはどう違う？
ソーセージに似た食品として「チョリソー」や「魚肉ソーセージ」もよく知られています。
それぞれの特徴は以下の通りです。
- チョリソー： 細かく刻んだ豚肉に塩やスパイスを加えて腸詰めにしたもの。スペインでは辛みが控えめの製品もあります。
- 魚肉ソーセージ： 魚のすり身を50％以上含み、人工ケーシングに詰めた加工食品です。ソーセージに似ていますが原材料が異なります。
このように、同じ「ソーセージ」と呼ばれる食品でも、原材料や製法、太さや使用する腸の種類によって分類が異なります。
まとめ：ソーセージの違いを知って味わいを楽しもう
ウインナー、フランクフルト、チョリソー、魚肉ソーセージなど、私たちの食卓に身近なソーセージには、それぞれ異なる定義があります。
日々何気なく食べている食品も、その違いを知ることでより深く味わい、楽しむことができます。
今度レストランでソーセージの盛り合わせを注文したときには、ぜひ今回の知識を披露してみてはいかがでしょうか。
