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「見出す」「見い出す」の違いは?意味と正しい使い方を分かりやすく簡単に解説

「見出す」という言葉には「みいだす」と「みだす」という2種類の読み方があり、それぞれ異なる意味を持ちます。
一見同じように見えますが、使う場面によって意味が大きく変わるため、正しく使い分けることが大切です。
ここでは、その違いと使い方を分かりやすく解説します。

目次

「見出す(みいだす)」の意味

「見いだす」と読む場合は、「隠れていたものを見つけ出す」「発見する」という意味になります。
たとえば、
「新しい才能を見いだす」や「問題の解決策を見いだす」といったように、何か価値あるものを見つける場面で使われます。

この表現は「見る」に「いだす(=外へ出す、明らかにする)」がついた形で、
まだ見えていなかった可能性や真理などを発見するニュアンスがあります。
ビジネスや研究、芸術の分野など、創造的な行為を示す際に使われることが多い言葉です。

「見出す(みだす)」の意味

一方で、「みだす」と読む場合は「〜を見始める」という意味を持ちます。
「見る」に動作の開始を示す「だす」がついたもので、
たとえば「テレビを見だす」「スマホを見だす」のように、
何かを見始める行動を表すときに用いられます。

こちらは日常的な行為を指す場面が多く、「みいだす」とはまったく異なるニュアンスです。

語源と成り立ち

「見出す」は古くから使われている言葉で、「見る」+「いだす」あるいは「見る」+「だす」という二つの組み合わせに由来します。
「いだす」は古語の「出だす」が変化したもので、「外に現す」「明らかにする」という意味を持ちます。
一方「だす」は「動作の開始」を表す接尾語です。
このように、同じ表記でも構成要素の違いによって意味が分かれる、珍しい動詞です。

誤表記「見い出す」について

「見い出す」と書かれることもありますが、正式な表記としては「見出す」が正しいとされています。
ただし、NHKなど一部では放送用語として「見いだす」を使用する場合があります。
混同されやすいのは、「言い出す」や「思い出す」といった似た構造の言葉が多いためです。

使用例

・才能を見いだす(発見の意味)

・新たな市場を見いだす(創造・発見の意味)

・授業中にスマホを見だす(見始める行動)

・YouTubeを見だしたら止まらなくなった(行為の開始)

使い分けのポイント

「見出す」を使うときの判断基準は、文脈の中で意味を見極めることです。
もし「発見」「創出」といった能動的な意味を込めたいなら「みいだす」、
単に「見始める」動作を表すなら「みだす」を使うとよいでしょう。

書き言葉では読み分けが難しいため、前後の文脈から意味を明確にするのがポイントです。

関連語との違い

発見する

偶然に見つける意味を持ち、科学や研究の文脈でよく使われます。

発掘する

隠れた価値や才能を探し出す場合に使われます。「人材を発掘する」などの言い回しが代表的です。

看破する

本質を見抜く意味で、分析や洞察を伴う場面に適しています。

これらの言葉に比べ、「見出す」は「積極的に探して発見する」というニュアンスが強く、
自らの行動によって価値を見つける表現として使われます。

まとめ

「見出す(みいだす)」は「発見する」、
「見出す(みだす)」は「見始める」。
同じ漢字でも意味が大きく異なります。
文脈を意識して使い分けることで、より的確で自然な表現ができるでしょう。

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