運転中によく目にする「幅員減少」の道路標識ですが、実はこの言葉の読み方や意味を知らない人が多いようです。自動車学校で習うものだと思っていましたが、意外と知られていないようです。
今回は道路標識「幅員減少」について、幅員減少の正しい読み方と意味、幅員減少の標識を見た際の注意点などを詳しく解説したいと思います。
「幅員減少」の正しい読み方
「幅員減少」の正しい読み方は「ふくいんげんしょう」です。
多くの人が「はばいんげんしょう」や「はばかずげんしょう」、「きょういんげんしょう」などと誤読していますが、これらはすべて間違いです。
幅員の読み方
漢字「幅」には訓読みで「はば」と音読みで「フク」の二通りの読み方がありますが、「幅員減少」では音読みの「フク」を使用します。
「巾員減少」とは
時折、「巾員減少」という表記も見かけることがあります。この「巾員減少」も「幅員減少」と同様に「ふくいんげんしょう」と読みます。
「巾」は「幅」の略字とされており、読み方に変わりはありません。
「幅員減少」とは何か?
「幅員減少」という道路標識は、「この先の道路の幅が狭くなる」ことを示しています。
この標識は、運転者が注意を払うべき警告として設置されており、様々な形で現れることがあります。
幅員減少と幅員狭小の違い
しばしば混同されがちな「幅員狭小」との主な違いは、時間的な指示の違いです。幅員減少は「この先の道路幅が狭くなる」ことを指し、未来形の警告です。
一方、幅員狭小は「現在通行中の道路が狭い」という現在形の情報を提供します。また、幅員狭小は通常、標識ではなく巻きシートや立て看板で示されます。
車線数減少との比較
車線数減少は、「この先車線数が減る」という事実を告げる標識で、道路幅の減少とは異なり、車線数の具体的な変化を指します。
例えば、2車線の道が1車線に減少する場合に使用されます。
幅員の意味と語源
幅員(ふくいん)とは、道路や橋の幅を指します。この言葉は、「幅」すなわちはばと「員」、すなわち数を組み合わせたもので、「幅の数」つまり幅のメートル数を意味しています。
このため、「幅員減少」とは、文字通り道路の幅のメートル数が減少することを指し、その理解を深めるのに役立ちます。
幅員減少標識を見た際の注意点
幅員減少標識は、これから道が狭くなることを予告しています。この標識を見た際には特に注意が必要です。
道路の変化と対応
この標識が示される地点から、通常50メートルから200メートルの範囲で道路の幅が狭まります。
路側帯や路肩が消失し、普通車だけでなく、コンパクトカーや軽自動車でもすれ違いが困難になる場合があります。
非常に狭い道では、一台の車がギリギリで通ることもありますので、標識を見たらすぐに速度を落とし、慎重に運転することが重要です。
幅員減少の一般的な使用場所
幅員減少標識は、道路工事が行われている場所で一時的に設置されることが多いですが、市街地や農道、山道などでは恒久的に設置されていることもあります。
特に人口密集地や都市部では、この標識を頻繁に見ることができます。運転時は周囲の状況をよく観察し、適切に対応する必要があります。