ピポットテーブルとは?
ピポットテーブル(Pivot Table)とは、Excelに搭載されている「大量のデータを自由に並べ替え・集計・比較できる機能」のことです。
行や列に項目をドラッグするだけでデータの傾向を把握できるため、専門的なスキルがなくても効率的に分析が行えます。
売上管理・顧客分析・アンケート集計など、多くのビジネスシーンで活用されている便利なツールです。
ピポットテーブルでできること
1. 大量データの集計を自動化できる
データの合計・平均・最大値・最小値・件数などを、指定した項目ごとに自動で集計できます。
2. データを自由に並び替えて分析できる
項目をドラッグ&ドロップするだけで視点を切り替えられるため、データの関係性をさまざまな角度から確認できます。
3. グラフ化もスムーズに行える
ピポットテーブルを基に、ワンクリックで「ピポットグラフ」を作成できます。データの可視化によって、より直感的な分析が可能です。
ピポットテーブルの使いどころ
売上データの分析
商品別・地域別・担当者別など、複数の切り口で売上の傾向をつかむことができます。
顧客データの分類
年代・性別・購入履歴などで絞り込み、ターゲット層の分析に役立ちます。
アンケートや集計業務
回答数の比較や分類が簡単にできるため、レポート作成の時間を大幅に短縮できます。
ピポットテーブルの仕組み
ピポットテーブルは、データの「行」「列」「値」「フィルター」という4つの領域に項目を配置して集計を行います。
行
縦方向に分類する項目です。例:商品名、日付、担当者など。
列
横方向に分類する項目です。例:地域、カテゴリなど。
値
集計する数値を設定します。合計・平均・件数などの計算が可能です。
フィルター
分析したい範囲を絞り込む設定です。特定の地域や期間だけを表示する、といった使い方ができます。
ピポットテーブルが便利な理由
ピポットテーブルが多くの人に使われる理由は、次のような点にあります。
専門知識がなくても分析できる
関数を知らなくてもドラッグ操作だけで集計できるため、初心者でも扱いやすい機能です。
分析の手間を大幅に削減できる
通常であれば数式を何度も設定する必要がありますが、ピポットテーブルなら瞬時に結果を確認できます。
リアルタイムで視点を切り替えられる
行・列の項目を入れ替えるだけで、視点を変えた分析がすぐに行えます。
まとめ:ピポットテーブルは「データ分析の土台」になる機能
ピポットテーブルは、大量データの集計や分析を効率化する非常に便利な機能です。
関数が苦手な人でも扱いやすく、ビジネスの現場で必ず役立つため、Excelを使うのであれば覚えておいて損はありません。
これからデータ分析を始めたい方にも、まずはピポットテーブルの使い方を学ぶことをおすすめします。
