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OVAとOADの違い解説:アニメ用語で使われる2つの形式をわかりやすく説明

アニメファンの間でよく見かける用語「OAD」と「OVA」

アニメに関する表記で頻繁に目にする「OAD」と「OVA」ですが、これらの違いについて疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、OVAとOADのそれぞれの特徴と主な違いを解説します。

 

目次

OVA(オリジナルビデオアニメーション)について

OVAの基本概念

OVA、つまりOriginal Video Animationは、テレビや映画で放送されないで、直接ビデオリリースされるアニメ作品のことを指します。

通常、「オリジナルビデオアニメ」またはその略語である「OVA」と呼ばれています。

OVAの特徴と販売形態

OVAは、特に書籍とセットでDVDとして販売されることが多く、その販売元は主に出版社となります。

アニメ製作の規制や制限が比較的少ないため、出版社による販売を通じて、より自由な表現が可能となります。

例えば、TVアニメでは描き切れなかった内容や、ややグロテスクな内容を含むエピソードがOVAとして制作されることがあります。

 

OVAの歴史と初期の作品

OVAとして最初に制作された作品は1983年のSFアニメ「ダロス」です。

この作品はスタジオぴえろがアニメーション制作を手がけ、鳥海永行と押井守が監督を務めました。鳥海永行は「科学忍者隊ガッチャマン」の監督としても知られ、押井守は「うる星やつら」の制作にも関与しています。

「ダロス」はバンダイから発売され、2023年にはEMOTION 40周年記念プログラムの一環としてBlu-rayで再リリースされました。

 

OAD(オリジナルアニメーションDVD)について

OADの定義

OADは「Original Animation DVD」の略で、主に漫画の限定版に同梱されるDVDとして用いられる用語です。

この用語は、講談社が漫画単行本とDVDを一緒に販売する独自のプロモーションを開始したことが始まりで、特にこの形式でリリースされる作品を指します。

 

OADの商業的取扱い

OADは映像作品であっても書籍の一部として扱われるため、主に書籍販売として出版社が取り扱います。

講談社によってDVDが付属した単行本は、通常、OADとして認識されます。

 

呼称の注意点

講談社以外の出版社では、OADという用語を使わず、別の名称を用いることもありますので、各作品の発表時の呼称に注意が必要です。

 

OADの歴史と影響

記録に残る最初のOADは、漫画「魔法先生ネギま!」の第23巻に付属したDVDでした。

この形式は非常に成功し、8万部の販売を記録するなど、その後の類似の販売戦略に多大な影響を与えました。

それ以前にも本にDVDが付属していた例はありますが、それらは「付属DVD」と呼ばれ、OADとは区別されていました。

OVAとOADの違いについて

アニメファンの間では、「OVA」と「OAD」はよく似た用語として認識されがちですが、これらには微妙な違いが存在します。

OVAとOADの具体的な定義

OVA(Original Video Animation)は、ビデオリリースを前提としたオリジナルアニメの総称で、単行本付属などさまざまな形で販売されます。

一方で、OAD(Original Animation DVD)は、具体的にDVDとして単行本に付属されるオリジナルアニメを指し、この用語は講談社によって特に用いられることが多いです。

用語の使い分け

OADは、講談社が発案した造語であり、OVAの範疇に含まれるものの一部と考えることができます。

実質的には、「OVA」と「OAD」は似たようなものとして扱われがちですが、OADは講談社が関与する単行本付属のDVDに限定されることが一般的です。

結論

非常に細かい違いはあるものの、一般的には「OVA」と「OAD」は同じようなものとして理解して問題ありません。

どちらもアニメファンにとっては特別制作されたオリジナルアニメーションという点で共通しています。

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