音位転換の意味とは?
音位転換(おんいてんかん)とは、言葉を構成している音の並びが入れ替わって発音されてしまう現象を指します。
本人は正しく話しているつもりでも、無意識のうちに音の順序が前後したり入れ替わったりするのが特徴で、いわゆる「言い間違い」の一種です。
英語では「メタセシス」と呼ばれる
音位転換は日本語だけに見られる現象ではありません。
英語では「metathesis(メタセシス)」と呼ばれ、世界中のさまざまな言語で確認されています。
人間の発話過程で起こりうる、普遍的な言語現象の一つとされています。
音位転換が起こる理由
音位転換が起こる原因は一つではなく、複数の要因が関係していると考えられています。
発音しやすい音に引っ張られる
人は無意識のうちに、言いやすい音の並びに調整しようとします。
その結果、本来の語順ではなく、発音しやすい順番に音が入れ替わってしまうことがあります。
別の言葉やイメージの影響
頭の中に浮かんだ別の単語や意味に引っ張られ、音が混ざり合うことで音位転換が起こることもあります。
考えながら話しているときほど起こりやすい傾向があります。
疲労や集中力の低下
疲れているときや、意識が別のことに向いている状態では、発音への注意が弱まり、音位転換が起こりやすくなります。
子供に多く見られる音位転換
音位転換は、言語を習得途中の子供によく見られる現象です。
子供によくある言い間違いの例
- トウモロコシ → トウモコロシ
- オタマジャクシ → オジャマタクシ
- ジャガイモ → ガジャイモ
発音の難しさや、言葉のイメージに引っ張られることで、このような音の入れ替わりが起こります。
大人でも起こる音位転換
音位転換は成長とともに減る傾向はありますが、大人になったからといって完全になくなるわけではありません。
会話量が多い人や、瞬発的に話す場面が多い人ほど起こりやすいとも言われています。
霜降り明星・せいやに見られる音位転換の実例
音位転換の分かりやすい実例として知られているのが、霜降り明星のせいやさんです。
せいやさんは、トーク中に言葉の音が入れ替わる言い間違いを頻繁にすることで知られています。
人名での音位転換
- 土屋太鳳 → 「つちお」
- 向井理 → 「むさいおかむ」
- 広瀬香美 → 「こうせひろみ」
いずれも、音の位置が入れ替わって発音されています。
日常語での音位転換
- 狭い通路 → 「つまいせいろ」
- 削りカス → 「かずりけす」
人名だけでなく、一般的な言葉でも音位転換が起こっていることが分かります。
せいや本人が語る音位転換の起こるタイミング
せいやさんによると、トークのオチを考えているときや、フリの段階など、あまり発音に意識を向けていないときに音位転換が出やすいそうです。
意識が別のことに向いていることで、言いやすい音や既存のイメージに引っ張られてしまうと考えられます。
音位転換はボケではなく自然な現象
お笑いの場では、音位転換が結果的に笑いにつながることもあります。
しかし多くの場合、意図的なボケではなく、無意識に起こる自然な言語現象です。
まとめ|音位転換は誰にでも起こりうる言い間違い
音位転換とは、言葉を構成する音が入れ替わってしまう現象です。
子供に多く見られますが、大人でも疲労や集中力の低下によって起こります。
霜降り明星・せいやさんの実例からも分かるように、音位転換は特別なものではなく、日常会話の中で自然に起こりうる現象だと言えるでしょう。
