「ラストリゾート(last resort)」という言葉を耳にしたことはありますか? 直訳すると「最後の手段」ですが、文脈によっては少しニュアンスが異なります。 この記事では、「ラストリゾート」の意味や使われ方、ビジネス・日常会話での例をわかりやすく解説します。
ラストリゾートの基本的な意味
英語の “last resort” は、直訳すると「最後の頼みの綱」「最終手段」という意味です。 つまり、他に選択肢がないときに“最終的に頼るもの”を指します。
例文で見る意味の違い
- As a last resort, we decided to call the police.(最後の手段として警察を呼ぶことにした)
- This hospital is the last resort for patients.(この病院は患者にとって最後の頼みの綱だ)
このように、「ラストリゾート」は「仕方なく取る最後の行動」や「最終的に頼る場所・手段」を表す言葉です。
「リゾート」との違いに注意!
日本語では「リゾート=観光地」「リゾートホテル=高級な休暇地」といった意味で使われます。 そのため、「ラストリゾート」と聞くと「最後のリゾート地」などのイメージを持つ人もいますが、これは誤解です。
“Resort” には「頼る」「訴える」という動詞の意味があり、 “Last resort” は「最後に頼るもの」という英語表現から生まれた言葉です。
ビジネスで使われる「ラストリゾート」
ビジネスや政治の場でも、「ラストリゾート」はよく使われます。 特に「最後の選択肢」「最終手段」としての意味が強調されます。
例:企業や政策の文脈で
- 会社の倒産を防ぐためのラストリゾート(最後の資金調達・救済策)
- 中央銀行が「貸し手の最後の砦(lender of last resort)」と呼ばれる場合
「lender of last resort」は経済用語で、「金融危機の際に最終的にお金を貸す機関=中央銀行」を意味します。
日常生活での使われ方
ビジネス以外にも、「ラストリゾート」は日常会話の中で比喩的に使われます。
- 「もうこれしかない!」という時の最終手段
- 「頼れるのはここだけ」という精神的な支え
たとえば「彼女に頼むのはラストリゾートだよ(最後の手段だ)」というように、 「切り札」「最終手段」「奥の手」といったニュアンスで使われることが多いです。
まとめ:「ラストリゾート」は“最後の頼みの綱”
「ラストリゾート(last resort)」は、英語で“最後の手段”を意味する表現です。 観光地の「リゾート」とは異なり、「他に方法がなくなったときに頼るもの」というニュアンスを持ちます。
日常でもビジネスでも、「最終手段」という表現を英語で言いたいときに覚えておくと便利です。
